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Cryptoblades

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GameFi

RIVETED GAMESの代表作の一つである「CRYPTO BLADES」

2021年6月のリリースから1年を経過した今でもいまだに根強い人気を誇り、現在でも月間45,000人以上のアクティブユーザーを誇っているGameFiプロジェクトです。

今回はCrypto BladesのCEOであり、ゲーム開発スタジオ「RIVATED GAMES」のCEOでもあるPhilip Devineさんにゲーム開発に関する思いとプロジェクトの現状についてお聞きしました。

RIVATED GAMESとPhilip Devine

Devineさん:私たちは2014年からやっています。ゲームの開発を始め、SteamでリリースしたWeb2ゲームを開発しました。そして、2020年にブロックチェーンのゲームに取り組み始めました。そして、2021年6月に最初のゲーム「CryptoBlades」をリリースしました。その後、CryptoBladesはとても人気になりました。現在月間、およそ45,000人のアクティブユーザーがいます。

また、私たちは8種類のスマートチェーンに参加しており、さらに最近では、Scale Networkと提携し、サイドチェーンもリリースしました。

つまり、主な焦点となったマルチチェーンの開発がかなり進んでいます。 

–RIVATED GAMESの開発チームの規模を教えてください。 

Devineさん:CryptoBladesチームは4名ですが、RIVATED GAMESにはおよそ25名のスタッフがいます。

ブロックチェーンや様々なサービスに進出しています。例えば、マルチチェーンの取り組みを進める中で、 NFT bridging(NFTブリッジ), token bridging(トークンブリッジ), multichain NFT marketplaces(マルチチェーンNFTマーケットプレイス)など、さまざまなサービスを生み出し、現在、複数のゲームも開発しています。 

つまり、開発しているサービスの量が増えただけじゃなく、全体的に幅広く成長してきました。 

–CryptoBladesのチームメンバーはどのようにして知り合ったのでしょうか。

Devineさん:過去8年の間に、ゲーム開発・ソフトウェア開発・ブロックチェーン開発・マーケティングなど、さまざまな分野で優れた人材に何人も出会いました。 

特にハッカソンの参加者やオープンソースの開発者の中で優秀な人材を探していました。 

この人たちのおかげで、私たちは非常に成長することができました。 

— Devineさんの個人的なゲーム歴について、聞きたいです。ゲームが好きになったきっかけはなんですか?

Devineさん:最初のきっかけは、Play Staionと、任天堂のゲーム機でした。特にDiabloフランチャイズは、子供の頃に夢中になって遊びました。

PCゲームが本格的に始まったのはその頃からです。それで、ただゲームで遊ぶことだけでは満たされなくなりました。

高校や大学で専門的な勉強を始めたとき、自分でゲームを作り方を学びたいと思い、コンピューターサイエンスの分野に進みました。2014年に会社を設立したのは、最初のPCゲームを自分で開発し終えて、それをリリースしようと思っていたところでした。そこから他のゲーム開発者と出会ったり、ゲームを作ったりしています。CryptoBladesは、特に、オリジナルのDiablo全体から非常に強い影響を受けています。

–ブロックチェーンを使うゲームを作ろうと思ったきっかけはなんですか?

Devineさん:私は何年も前から何らかの形でブロックチェーンに関わっていました。実は私の最初の投資は2014年のDogeCoinでした。今でも持っています。そこから2017年、2018年のICOブームに少し参加していました。

そして2020年にNFTと呼ばれる奇妙なものを発見しました。当時はゲームとは全く関係のないものでした。

デジタルアートやジェネレーティブアートに関する作品がほとんどでした。当時はまだ、貴重なコレクションがあったわけでもなく、数少ないアーティストに制作されていました。

そこで、アートが作れるのであれば、ゲームのキャラクターを作ってもいいのではないかと私は考えました。 また、アートだけでなく、レベルやステータス、キャラクターの装備など、さまざまな要素を加え、ジェネレーティブな側面も作ることができると考えました。

例えば、CryptoBladesの中のすべてのNFTは2D画像だけでなく、3Dモデルもあります。

「ゲーム内で自由に売買できるキャラクターやアイテムを作ったら面白いな」と私は思いました。

Diabloではモンスターを倒すとゴールドがもらえます。そのゴールドが暗号通貨だったらどうだろう?と考えてました。

作成したキャラクターがNFTで、ゲーム内で使用する通貨が自由に取引可能な暗号通貨であること、このようなアイデアをすべてを組み合わせれば、CryptoBladesになります。

CryptoBladesのプレイスタイルについて

–ゲームプレイについて詳しくお伺いしたいです。ゲームを始める時に必要な初期費用等について聞いてもよろしいですか?

Devineさん:CryptoBladesは非常にシンプルです。ルールは完全にチェーン上に載せられています。オフチェーンにおける機能はありません。CtyptoBladesのキャラクターのコストは1ドルで、非常に始めやすいです。

また、アプリケーション側のチェーンも自社で持っているので、ゲームをプレイするためのガス代もかかりません。

ゲームプレイに関しては、様々なゲームモードがあります。NFTでできることは様々です。キャラクターを選び、武器を選び、攻撃するモンスターを選びというのは基本です。攻撃できるモンスターはキャラクターのレベルや武器の強さによって変わります。

そして、モンスターの強さによって、また特性の一致によって、倒す確率が変わります。例えば、自分のキャラクターが火属性で、土属性のモンスターがいた場合、確率がより高くなります。一方、水属性のモンスターがいれば、確率が低くなります。これが典型的な例です。

さらに、レイドというNFTステーキングのユーティリティがあり、キャラクターに余ったスタミナの一部を使用し、他のプレイヤーと一緒にNFTを賭けて、大きなボスを倒すことができます。そのボスからNFTの報酬を獲得することができます。

また、クエスト要素もあります。獲得したNFTを交換することで、より価値のある報酬を得たり、キャラクターの評判をレベルアップさせたりすることができます。

キャラクターの評判が上がると、より有利なクエストを受けられるようになります。最も価値のあるクエストといえば、NFTをリロールすることです。例えば、ゲーム内で最も強力な剣であるファイブスターブレード(★5レアリティの剣)を得ましたが、そのブレードのステータスが非常に悪いとします。そのブレードをリロールして、より強いステータスがあるものに変えるというのが、私たちがプレイヤーに提供する最高のクエストなのです。

さらにPVPもあります。プレイヤー同士とバトルをすることができます。リーダーボードもあります。

NFTを使って、他のプレイヤーと交流できるよう、私たちは様々なものを開発し続けています。

プロジェクトの現状と今後の目標

–プロジェクトの現状と今後についてお聞きしたいです。現在のロードマップはどうなっていますか?また、今はロードマップのどこに立っているのでしょうか?

Devineさん:14ヶ月前にゲームをリリースしたときに掲げた最初のロードマップは、すでに完成しまし、私たちがやろうとしていたことは、すでにすべてやり遂げました。

現在、やっているのは、NFTをより活用できる方法の開発です。3D空間で、オープンな世界で歩き回り、他のプレーヤーとコミュニケーションをとったりすることができるゲームで、その上、すでに存在しているブロックチェーンに直接につながって、よりインタラクティブで、ビジュアル的なゲームです。

そして、全く違うNFTの使い方の開発も考えています。様々なことをやっています。

そして、最近、CryptoBlades KingdomsというCryptoBladesの後続ゲームをリリースしました。

CrypticBlades Kingdomは、王国経営ゲームです。CryptoBladesと違って1人のキャラクターじゃなくて、国や軍を経営します。実はCryptoBlades KingdomsにCryptoBladesのキャラクターを軍の将軍としてインポートして、他のプレイヤーと一緒に出撃したり、ギルドを作ったりすることができます。

ランキングやリーダーボードなどもあります。蛮族の村を倒して、自分の王国を広げるゲームです。現時点、オープンベータ版で、約1000人のプレイヤーがベータテストに参加しており、1~2ヶ月後にはメインネットでリリースされる予定です。

–あるゲームのキャラクターを別のゲームで使えるというのはとても魅力的に感じます。悪用や不正な行為するプレイヤーやハッカーに対しての対策についてお聞きしたいです。どのように攻対策をしているかお聞きしてもいいですか?

Devineさん:もちろんです。前述のとおり、ゲームは完全にブロックチェーンのレイヤー1に入っています。なのでハッキングやエクスプロイトなどは、非常に難しいです。

リリースしてから、資金を失ったプレイヤーは一人もいません。これが、ブロックチェーンなどを真似ている他のゲームと比較して、私たちが完全にオンチェーンになっている理由の1つです。その上、プレイヤーの資産は完全に自分自身で管理し、自分自身で送金することができます。CryptoBladesのエコシステムの中で資産が閉じ込められるという心配はありません。

他のゲームがCryptoBladesのNFTを取り入れたいと思えば、歓迎しますし、私たち自身もCryptoBlades Kingdomsでそれをやっていますし、他のプロジェクトとも協力して、そのプロジェクトのNFTをCryptoBladesで装備可能なアイテムや防具、ペットなどとして使用できるように開発しています。ですから、安全性が高いということはNFTの拡張を可能にするものでもあるのです。

–トケノミクスやエコノミクス全般の話もお伺いしたいです。ホワイトペーパーによりますと、プレイヤーは基本的にゲーム内でSKILLというトークンも経験値も獲得できるように見受けられます。

Devineさん:はい、プレイヤーは経験値を獲得してキャラクターをレベルアップさせ、より強くなり、価値を高めていきます。

例えば、レベル70や80、90のキャラクターは、作りたてのレベル1や10、20のキャラクターよりもはるかに価値が高いです。このゲームの素晴らしいところは、ゲーム内で常に収入を得ることができ、さらに、収入が少なくても、キャラクター自体の価値は上がり続けるということです。これは、人々が何度も戻り、キャラクターのレベルを上げ続けるためのもう一つのインセンティブですね。

–ありがとうございます。あと、レピュテーション(評判)の話もありましたが、これもある種の経験値なのでしょうか?

Devineさん:レピュテーションは基本的にクエストをすることで得られる経験値で、クエストを多くこなすことでレピュテーションは上がります。これらは異なるゲームモードための、継続的に開発している様々なシステムです。

今後の展望

–海外市場に進出する計画はあるのでしょうか?

私たちは現在グローバルに活動しています。

東南アジア、ロシア、ラテンアメリカ、ヨーロッパ、そしてもちろんアメリカにもかなりの数のプレイヤーがおり、それらの地域のさまざまなインフルエンサーさん、会社やニュースアウトレットなどとの協力関係を続けています。

グローバル化も、ブロックチェーンが持つ素晴らしい要素の1つですね。

–日本の仮想通貨コミュニティについてどう思いますか?日本のコミュニティと交流はあるのでしょうか?

Devineさん:関わりが少ないコミュニティーですね。しかし、適切な支援と適切なインフルエンサーさんがいれば、知名度がもっと上がると思います。CryptoBladesのアイデアを受け入れてくれると思いますし、日本コミュニティーは確かに多くの可能性があると思います。

書き手

D株式会社 - D inc.Web3 BizDev Company記事監修 - D inc.
DはWeb3のBizDev会社として、
国内外向けに対し、Web3プロジェクトの事業化支援を
ワンストップにやる会社です。

BizDevとは?
Business Development = 事業開発
職種名でもあり、職業の分野/領域どちらの意味も。
プロジェクトや事業立ち上げ、推進に関わることなら
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